あんステフェスからなめんな炎上とキャス変までのまとめ

 あんステの製作委員会がマーベラスからフロンティアワークスに代わり、あの「なめんな」というパワーワードから3年の月日が経ったのかと思うと感慨深いですね。

 

 実際この文章を書き始めたのは2019年2月くらいからで、なんとなく公にする機会を失くしたままだったのですが…正直読み返すたびに「こんなことあったっけ?」ってことがちょいちょいあって、でも読み返すたびに「そうだ、こんなことがあったんだよ!」って誰にともなく知っていてほしくて。
 人間いい意味でも悪い意味でも忘れていく生き物なのだなということで、運営がしたこともなめんな発言も忘れないために備忘録として残しておきたいと思います。

 

 前述は2019年2月の公演終了後から同年4月末くらいまでにまとめた、あんステフェスからなめんな発言に付随する古畑恵介氏について。
 後述は2019年6月のMoM円盤発売後、DRのキャスト発表と合わせた後日談的な内容になります。
以降もあんステにおいていろいろありましたが、この文章の中で言及しているのは2018年6月~2019年6月までの内容になることをご承知おきください。

 

 前置きが長くなりました。
 現場で起こったことの状況説明で言葉足らずな部分があって読みづらかったり、かなりの私怨も含まれることから不快に思われる方もいるかもしれません。
 でも、リアルタイムで追っていた人間が書き連ねた事実と感じたことです。それを念頭に置いて読んでいただければと思います。

 

 

 

 

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 2018年2月5日、あんさんぶるスターズ!オン・ステージ〜To the shining future〜(以下TSF)大千秋楽の幕が降り、サプライズ発表されたライブイベントの開催。あんスタの楽曲を使用して、2.5次元ならではの華やかなパフォーマンスで披露されてきたあんステライブシーンの集大成になるであろうフェスティバルの告知。嬉しかった。楽しみだった。その時はそんな気持ちしかなかった。たぶん、観劇していたファンも舞台に立っていた出演者も。
 5月になりTSF円盤に最速先行のシリアルが付属されるなど詳細が発表されるなか。

 

 

2018年6月5日    fineと紅月の卒業発表

 

 

 卒業する出演者たちのツイートからも動揺が見られ、その時点では運営以外の誰も納得のいくような形ではないようだった。
 チケットの先行が始まり、卒業という現実をなんとなく受け入れられないまま夏が終わろうとしていた。

 

 

2018年8月27日   応援上映会開催の告知

 

 

 フェス終了後の10月に応援上映会(フェスの映像上映とキャスト登壇イベント)の開催が告知された。この上映会が運営と一人の役者によって新作に対する波乱の幕開けになるとは誰も想像していなかった。

 

 

あんステフェスティバル概要】
横浜文化体育館
2018年9月22日(土)9~24日(月/振休)
<神戸記念ワールドホール>
2018年9月26日(水)・27日(木)

 

 

【物販問題】
① 会場について
 物販方法は公演ギリギリまで発表されなかった。そもそも横浜会場では物販を展開できるスペースがない。いざどこでやるのかと案内されたのは交通機関を利用して会場から40分ほどかかるレンタルスペース。しかも物販に並べるかは事前抽選制で、開催2日前に申し込み、前日に当落が出て、指定された時間帯区分でのみ購入できるとのこと。申し込み時の時間帯区分は大まかにしか分かれておらず、詳細な時間帯は当選の際に自動で割り振られるため、移動時間を考慮すると公演時間前後に割り振られると見送らざるを得ない状態だった。
 当日は販売スペース横で結婚式が執り行われており、物販参加者の待機場所がなかったため一時混乱が生じた。なお、当日になり指定時間帯の販売終了後、フリー入場での販売対応が行われることになった。
 トレーディングスペースはなし。物販会場付近での混雑もあってか急遽販売スペースの半分が解放されたが、実際は会場前のロータリーや階段でのトレーディング行為が散見された。
 神戸公演での物販は会場近くのロータリースペースを利用。抽選方式はとられず、始発から列を形成し並んだ順に10:00より物販開始。レジは40台あった。
 トレーディングスペースも別途用意され、横浜会場との対応差があった。

 

② 在庫について
 「ペンライト」横浜初日時間帯1-A(初回9:45スタート)で売切れ。公式ツイッターで案内が出たのは10:16だが、実際にはそれより前に売り切れていた。なぜか時間をおいて追加されるが、その間の時間帯に割り振られていた人に購入権はない。以降、二度追加されたが、それぞれ開始から6分、22分で完売している。
 神戸公演二日目の販売開始は10:00。10:08に売り切れ、以降追加はなかった。
 「パンフレット」購入制限が1限→3限→制限なしと変動している。
 「ミニペンライト」購入制限は10限→5限と変動した。初日15時に横浜公演での販売分が終了し、横浜公演残り2日間の販売はなく、以降は神戸公演での販売となる。
 神戸公演では購入制限が3限となった。当方7:45から並び10:40に購入。直後完売となった。


 個数制限については適宜変更の可能性がある旨事前に案内があったものの、搬入数が適正でなかったように見受けられた。
 事前予約商品については会場で受け取れることになっており、セット予約等個別での購入ができない商品もあったが、横浜公演のような物販方法であると事前予約期間に発表されていれば事前予約で購入したという人も少なくなかったのではないだろうか。

 

 

【座席ない問題/2018年9月22日(土)】
 横浜会場初日、上手の1列目がなかった。開演差し迫り8割ほど客席が埋まってきた状態でスタッフからの案内によりそれぞれが1列ずつ後方にずれることになった。

 

 

【音響問題】
・「WE CAN SHINE!」初日昼公演、舞台用の効果音入りのものが流れる。
・紅月「神楽耶の華」直前にKnights登場のイントロが流れる。
・UNDEAD「Darkness4」直前にfine登場のイントロが流れる

 気付いたもののみ記載。他にもあったかもしれない。

 

 

【千秋楽/2018年9月27日(木)】
 平日19:00から神戸での開催と現地参加できる人が限られる公演だったが、ライブビューイングは行われなかった。
 カーテンコールでの個別の挨拶がなく、fine、紅月として役を終えた6人のコメントは聞けずじまいだった。
 新作の告知。Valkyrieのシルエット、開催地(東京、京都、大阪、福岡、仙台)発表。開催地は今までのどの公演よりも多く、のちに発表された公演数もあんステ史上最多となった。(発表当時)

 

 

2018年9月27日 フェス千秋楽後、新作発表
2018年9月28日 応援上映追加キャスト告知が10/1に行われる予告
2018年10月1日 応援上映追加キャスト告知が10/3に延期される予告
2018年10月3日 応援上映2日目
                     Valkyrie、紅月、fine、(英智、Ra*bits以外)のキャストが発表。
                     告知延期されていた追加キャストとして以下の★新キャスト登壇の告知

 

 

あんステフェス応援上映会概要】
<銀河劇場>
2018年10月2日 山本、松村、北川
2018年10月3日 赤澤、堀、村川
2018年10月4日 小南、瑛、小西
2018年10月5日 安井、上田/★萩尾、渡邉、副島、宮澤、栁川
2018年10月6日 星元、宮崎/★萩尾、渡邉、副島、宮澤、栁川
2018年10月7日 奥井、小松/★萩尾、渡邉、副島、宮澤、栁川、古畑(夜のみ)
2018年10月8日 小澤、樋口/★萩尾、渡邉、副島、宮澤、栁川、古畑
京都劇場
2018年10月11日 小南、奥谷、瑛
2018年10月12日 同上
2018年10月13日 前山、大崎、宮崎/★萩尾、渡邉、副島、宮澤、栁川、古畑
2018年10月14日 同上

 

【他作品ファンによるダイマ
 フェスの余韻とキャスト卒業の現実を受け入れる間もなく、新キャストが発表される。
 新キャストがほぼほぼ新人だったなか、神崎颯馬役古畑恵介について「神崎くん、ファンサの神ふーくんだよ!良かったね!!公演後の自撮りもたくさんだよ!」というコメントとあわせて、他作品のダイマがされる。自分の好きな人を「推す」行為は本来悪いことではないが、TPOを弁えない発言から役者本人の評判を下げた。このコメントに対しては同作品ファンからもいさめる声があった。
 ちなみにキャスト告知された際にはこの流れでの発表に対する運営への不満はさておき、古畑個人に対する直接的な否定意見はほとんどなかった。

 

 

応援上映会問題】
<キャラクター扮装>
 継続キャスト登壇日(2018年10月2日~4日、11日、12日)は継続キャストのキャラクター扮装デー、卒業キャストを含む出演者登壇日(2018年10月5日~8日、13日、14日)は継続、卒業キャストともに私服での登壇となった。前述したとおりフェスカーテンコールでの個別挨拶がなかったため、フェス後卒業キャスト含め初めてキャストから話を聞くことのできる場になった。
 しかし、あろうことか運営から「卒業キャストを含む出演者登壇日」に「新キャストをキャラクター扮装のうえお披露目」するという告知が飛び出した。
 既存のファンは卒業キャストがあんステに関わる最後のステージで、その話が聞きたくて行くのに、なぜ限られた貴重な時間を新キャストのお披露目に割かれなくてはいけないのか。新キャストのファンが来るとしても、自分の推しが出てもいないライブ映像を2時間40分も見なくてはならないし、たかだか数分しか出演しないであろうステージに安くもないチケットを取ってまで観に来るファンが山ほどいるとも思えない。観に行く側からしたらデメリットしかないが、運営としては1回のステージで卒業キャストの話が聞けて新キャストのお披露目もできる一石二鳥!とでも思ったのだろうか。卒業キャストから新キャストへコメントをもらって箔を付けてもらおうとでも思ったのだろうか。既存ファンからしたら暴挙としか思えないやり方だった。

 

<古畑恵介のコメント>
 後述する。

 

 

2018年10月14日 英智、Ra*bitsのキャスト発表

 

 

【サイレントキャス変】
 ツイッターによるキャスト発表にて、紫之創役櫻井圭登が降板、創はキャスト変更となった。
 キャスト変更についてはあんステにおいても過去諸般の事情で何度かあったため、本来特筆すべきことではない。実際今回もなんの理由も述べられず、ツイッターでの発表のみであった。
 しかし「卒業」という名目で場が与えられていたfineや紅月と同時に卒業していた櫻井。キャスト変更が発表された後、千秋楽後の夜に真白友也役宮崎湧は手作りの卒業証書を渡していたことをツイートした。
 結果、櫻井が演じた紫之創を見られる機会はあんステフェスティバルが最後となった。初演一人でRa*bitsメンバーとして出演し、JoKでは舞台慣れしていなかった他のメンバーとともに舞台に立ってくれた。公演中、卒業することでfineや紅月にかけられた会場からの声援を同じく受ける立場にあった。ファンとしては「これが最後のステージだ」という心づもりができないまま、予想だにしなかったキャスト変更に困惑するほかなかった。

 

 

2018年10月15日 新作公演の円盤最速先行申し込み開始
                    古畑恵介「なめんな」発言

 

 

【新作「あんさんぶるスターズ!エクストラ・ステージ~Memory of Marionette~」(以下MoM)チケット最速先行】
 オールキャストが発表され、最速先行の情報も上がった。アニメイトあんステフェスティバルの円盤を全額内金し、シリアルをもらい応募する。円盤に最速先行のシリアルが付属されることはよくある販売方法だが、今回は少しハードルが高かった気がする。
 ①シリアル入手のためには全額内金が必要。シリアル付属は後出し情報だったことから会場予約した人もアニメイト予約店舗に改めて赴かなくてはいけなかった。
 ②フェス円盤代:13,824円(BD)。通常の舞台の円盤代より少しお高め。
 ③フェスに出演しているキャストでMoMにも出演する続投キャストが13人中3人しかいない。応援上映会の時もそうだが、今回のMoMからあんステに興味を持った層(新キャストやValkyrieのキャラクター目的)ではフェスの円盤を購入するメリットがほぼなかった。

 

 

【MoM概要】
<銀河劇場>
2018年12月28日~30日
日本青年館
2019年1月10日~14日
京都劇場
2019年1月18日~20日
梅田芸術劇場
2019年1月25日~2月3日
<福岡ソレイユホール>
2019年2月6日・7日
仙台国際センター
2019年2月14日・15日
 5都市6会場37公演と、あんステ史上最大規模の公演となった。(発表当時)

 

 

【古畑恵介炎上問題 1/2】
① 2018年10月15日 「なめんな」発言
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舞台やステージを何公演かやったとして
全通する人もいれば初見の方だっているんだから
いつも同じこと、同じクオリティのものをお届けするのが役者の仕事だと思います。
それがやる気のないように感じたなら申し訳ありません。
ただ僕は真摯にまっすぐにいつもお仕事に取り組んでいます。

これからもすべてのお仕事に全力で取り組んでいきます。
ただ理解してほしいのは、キャラクターと僕自身は別物。
僕が可愛いものが好きだろうがあざとかろうが関係ない。
今まで色んなキャラクターを演じましたが、悩んで悩んで愛して、全て演じ抜いてきました。
最後に一言。
役者古畑恵介なめんな。

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 神崎颯馬役古畑恵介のツイート。


 京都応援上映会参加者が「古畑の挨拶は(自身が参加した)4回ともまったく同じだった。他の新キャストは卒業キャストからの言葉を受けてつたないながらも言葉を少しずつ変えてコメントしていたが、一人だけ台詞のような言い回しで誠意が感じられず異様だった。(要約)」とツイートしていた。

 古畑がエゴサーチをしているのはファンの間では有名な話らしい。先にあった古畑の呟きは常々思っていたことなのかは不明だが、時系列を追うと
 応援上映会終了→上映会参加者からの古畑名指しでの批判ツイート→古畑の「役者古畑恵介なめんな」ツイート
 上記の通りとなるため、自身に対する該当の批判的な感想に我慢ならず反論する形で呟いたとしか受け取れないタイミングである。最後の一言が余計だったことは言うまでもなく、結果、古畑の呟きは炎上した。

 

② ピアス着用のままキャラクター扮装で応援上映会キャストお披露目に登壇
 炎上に伴い、古畑がピアス着用のまま登壇していたことが話題に上がりさらに炎上。
 そもそもキャラクターを掴みきれていない新キャストにいきなりキャラクター扮装で表舞台に立てという運営が無茶な話をしている。メイクや衣装として関わった人間が誰も何も言わなかったのも問題である。
 ただ、「なめんな」発言の影響は強く、硬派で礼儀正しい神崎颯馬というキャラクターを演じるに値するのか?と疑問視され、それらは古畑本人に留まらず運営へも降板を望む声を伝える動きが活発化した。

 

③ 2018年10月18日 「なめんな」発言に対する謝罪
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先日のツイートに関しまして、
この度は、乱暴な言葉遣いで誤解を招くような発言をしてしまいまして誠に申し訳ありませんでした。
今後、誠心誠意稽古に励み、舞台の場で挽回できるよう精進して参りたいと思います。

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 「なめんな」発言から三日経っての謝罪ツイート。

 この間「なめんな」発言については触れることなく、自身が関わる作品の実況等通常ツイートをしていた。
 炎上しているにもかかわらず謝罪がなかったのは、発言に責任を持ち「なめんな」と言ったからにはぐうの音も出ないほど圧倒的なパフォーマンスをするという気持ちの表れかと思われたが、結局「自分の本意が伝わっていない」「受け取り手の問題」とも言わんとする「誤解を招くような」という文言で謝罪の体をとった。該当の「なめんな」ツイートも削除されず残ったままだった。

 

④ 2018年11月19日 キャラクタービジュアル公開
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あんさんぶるスターズ!!エクストラ・ステージ』~Memory of Marionette~
ビジュアルが解禁されました。
衣装に恥じぬよう、精一杯努めます。
よろしくお願いいたします!

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 炎上から一カ月、他作品の告知はRT・コメント付き引用RTをしても、MoMに関するツイートは一切なし。久しぶりの関連ツイート。

 揚げ足を取るようではあるが、普通であれば“作品”や“キャラクター”に恥じぬよう精一杯努めるものだが、彼は「衣装」に恥じぬよう公演に臨むとのこと。一度炎上しているのだからもう少し考えて慎重にツイートすべきところであり、事務所の管理体制にも甘さを感じる。

 

⑤ 関連ツイート
 キャラクタービジュアル公開以降もMoMに関する自発的なツイートはなかった。自身が紹介されているもの、稽古開始時に至っては同ユニットメンバーの稽古開始ツイートをRTするのみ。「これからも全てのお仕事に全力で取り組んでいきます。」という割には、炎上したからツイートを控えるよう言われているのか知らないが他の作品との温度差が感じられた。以降も関連ツイートがされることは数えられる程度にとどまった。

 

⑥ 体作り
 古畑が演じる颯馬のキャラクタービジュアルが出た際に「体作りが全くできていない」という声が多くあった。紅月のユニット衣装の中でも、颯馬の衣装は二の腕が露出している。さらに同ユニットの二人が細身で、三人を見比べてしまうと古畑だけが浮いていた。
 2.5次元作品に出演するからには見た目からキャラクターに近づくことが最低限の最重要事項で、体作りも含めてストイックに役作りをしている役者がほとんど。しかし古畑はお構いなしに高カロリー食品を摂取したことをツイート。好きなことをして好きなものを食べることについて非難される謂れはないと思われるかもしれない。ただ、表に立つ身であり体系管理について散々言われていて、悪い意味で注目が集まっているさなか。実際摂取していても表には出さないよう自重することもできたはずで、あえて反感を買うようにツイートをする必要はなかったのではないだろうか。

 

⑦ 2018年12月5日~24日 公演差し迫る中のネイル
 12月に入り、おすすめのネイルサロンをフォロワーに訪ね、その通り装飾付きのゴテゴテネイルを施した。最終的に古畑がネイルオフしたのはツイート添付の画像などからMoM最終稽古(2018年12月23日)の後だったことが予想される。
 颯馬は帯刀しており、初代神崎颯馬役樋口裕太の演出により曲中には殺陣が組み込まれていた。役者が可愛いものが好き、大いに結構。ただ、それはキャラクターとして生きる舞台の上に持ち込んでまで優先すべきことなのだろうか?小屋入りした後の微調整もあるだろうが、最終稽古の段階で客前で見せられる状態に仕上げることは大前提。ネイルをしたままの本番とは異なる状態で最終稽古を終えて出来上がったものは、本番で届けられるクオリティまで仕上がっていると言えるのだろうか?言葉を借りるなら「いつも同じこと、同じクオリティのものをお届けする」というならば、稽古場であろうとそれができないのであれば自身の信念に反しているのではないだろうか。

 

⑧ 役作り
 登場するキャラクターは個性的な「キャラ付け」がされている。颯馬であれば大きなポイントとして、硬派で礼儀正しく、英語の発音をひらがなで発し、長い髪を頭上で結び、帯刀している。とても分かりやすいものだ。古畑の演じた颯馬はそれらのポイントをどれも劣化させていた。
 まず、口調が大袈裟な歌舞伎調で、英語のワードを意識することなく流暢に話していた。敬人を馬鹿にしたように笑う。和太鼓に腰掛ける。髪を意識しすぎてはらう。トークイベント中の出来事として、刀を杖代わり、顎置きに使用する。
 古畑のみ演出がついていないのでは?レベルで一つ一つの所作が原作と不一致。なぜこれを正として本番の舞台で披露しているのか。指導を入れなかった演出家にも問題はあるが、古畑はどのようにキャラクターを解釈してそこに至ったのか。トークイベント中のことは「キャラクターと僕自身は別物」だからとはいえ、颯馬の扮装をして出演していた。実物でなく演出の小物であったとしても、颯馬が大切にしている刀をぞんざいに扱うこと自体颯馬を悩んで悩んで愛していたらできることではない。

⑨ カテコ挨拶
 「二代目神崎颯馬役、古畑恵介です」「颯馬くんへの愛がまだ足りない」「残りの公演で進化させていきたい」
 2019年1月12日マチネ、29日での挨拶。別日だが、おおむね上記のような挨拶をしていたというレポートがあった。参考程度とするが、「愛が足りない」「進化できる余地がある」ということは、それまでに観劇してきた人たちには100%の完成形を見せられなかったのだろう。古畑の「いつも同じこと、同じクオリティのものをお届けするのが役者の仕事だと思います。」という「役者の仕事」は成されていないようだ。
 実際「いつもと同じこと」が初日から一貫してできるレベルであるならそれは伸ばすべき才能だが、どのような舞台であっても板の上に立つ全員がその域に達することは不可能に近い。若い役者が揃う舞台だからこそ、相手との掛け合いなどから公演を重ねることで作品や役柄への理解を深められることがある。同じストーリーであっても一寸違わぬ舞台などあるはずなく、多ステすることで細かな違いを肌で感じることもできる。それが多ステの醍醐味だ。そもそもそういう楽しみ方を真っ向から否定していたのは古畑で、発言のブレを感じる。

 

 

【役者急病のため公演中止】
2019年1月31日   栁川瑠衣急病のため出演取りやめ
2019年2月2、3日 猪野広樹急病のため公演中止→トークショー開催

 2019年1月31日 公演は急きょ代役を立て公演を行ったが、翌日猪野が急病のため出演取りやめとなる。出演シーンも多く替えがきかないため、当日の公演中止発表。すでに足を運んでいる客のことを考慮し、30分程度のトークショーが開催された。チケット代についてはトークショー参加の有無にかかわらず返金対応がとられた。
 時期的に蔓延していたインフルエンザかと思われる。感染元を辿ることはできないが、休演日にテーマパークに行っていたこともあり回避できる人込みは避けるべきであった。

 

 

【古畑恵介炎上問題 2/2】
⑩ 千秋楽挨拶
 長期にわたる公演が大千秋楽を迎えた。千秋楽ということで、それぞれから一言ずつ挨拶が行われる。挨拶のトップバッターは古畑だった。
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二代目神崎颯馬役の古畑恵介です。本日はご来場ありがとうございました。
まず皆様に謝らなければいけないことがあります。
僕のSNSの発言につきまして、ご観劇を楽しみにしてくださった皆様に不安な気持ちを送ってしまったこと本当に申し訳ありませんでした。

この四ヶ月間その不安を払拭すべく励んで参りました。僕の全てで颯馬くんを演じることができたのではないかなと思っております。
うまくまとまらないんですけど、あんステのことが大好きです。ありがとうございました。
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 ライブビューイングも行われ、円盤収録されるための映像が残る大千秋楽で、SNSの個人的なやらかしを謝罪した。

 キャスト卒業に始まりあんステフェスからの度重なる運営の不手際、新キャストばかりにもかかわらず開催地も公演数もあんステ史上最多、古畑の火に油を注ぎ炎上し続ける言動。不安要素は様々な要因で重なった。
 円盤先行でチケットを取ったけれど、観劇することを想像すると不安で仕方なかった。今まで繋がれてきたバトンを、今までを知らない人たちばかりが集まって表現できるのだろうか?そんなことばかり考えていた。
 公演初日マチネ。あんスタが好きで、あんステが好きだった私が観劇したMoMという作品は、総合すると今までと変わらずあんスタの世界観を大切に創り上げてくれていたように感じた。もちろん、気になる点は少なからずあったけれど、次に観劇するときには今日よりも良くなっているに違いないと思えた。なかでもValkyrieは凄まじく、他の追随を許さない圧倒的なパフォーマンスで魅了された。終演後、初日ソワレ以降の会場販売チケットの列は長蛇になり、観劇した人の不安は解消され満足度の高さが伺えた。とても素晴らしい舞台だった。
 千秋楽。舞台の本編が終わった後、ライブパフォーマンスが終わった後、公演中もいろいろあったけどなんとか最後までこれた。とりわけValkyrie二人の功績は大きく、ライブビューイング会場でも惜しみない拍手が送られていた。

 それなのに。なぜ、今更それを言うのか。
 「なめんな」発言を誰に向けて発信したのかは明言されていなかったが、MoMの場で謝罪したということはつまりそういうことなのだろうと受け取るほかない。「SNSでの発言について不安にさせた」との謝罪だったが、そのほかの言動でも不興を買い、炎上し続けていたことを自覚してほしい。
 冒頭、あるキャストが「今!?」と発した。
 本当にその通りで。その驚きから察するに、事前にだれにも相談せず独断で謝罪の言葉を口にしたのだろう。それが初日に、演者、スタッフに相談し、仲間からお膳立てしてもらったうえでできていればマイナススタートではなくゼロからスタートできたのかもしれない。可能性はそれこそゼロに近いし、もしもの話は無意味でしかないが。
 謝罪の言葉を続けようとした古畑を、同じユニットの鬼龍紅郎役栁川瑠衣は制止していたようにも見えた。
 結局謝罪がもたらしたのは虚無だった。安易な考えで他者を省みず独りよがりで自分がすっきりしたいだけ。声を詰まらせながら表面上だけでも「許しを請う自分」に酔ったお涙頂戴のパフォーマンス。
 その後に続く面々がどんな気持ちで挨拶をしたのか。最初から最後まで、一つの作品を共に創り上げてきたはずの仲間に迷惑しかかけなかった。

 

 

 

 上記まで、2019年4月26日までにまとめたものでした。以下はMoM円盤発売以降の個人的な解釈多めのまとめです。憑き物が落ちたかのように文面ライトになっています。


 2019年6月7日に発売された円盤購入しました。案の定古畑くんの挨拶大幅にカットされていましたね。当たり前か(笑)このまとめ書いたような一連の経過を知らない人がそのまま見て「SNSでの発言って?なんで謝ってるの?泣いてるの?検索してみよ!」ってなったら、割を食うのは古畑くんだからね。
 円盤特典のランダムブロマイドは宗orみか+(紅月-古畑)or Ra*bitsっていうご機嫌取り仕様だった気がする。古畑くん無かったわけではないらしいけど、かなり枚数絞られていたようで…。それが企業として正しい対応なのか(そもそも実際そうなのか)は分からないし、彼のファンや彼が演じた颯馬が好きだった方には申し訳ないけれど、出なくてよかったってホッとしたのが本音です。正直彼がこの作品に関わったっていう記憶を抹消したいくらいなので、円盤は仕方ないけれどものとして残しておきたくない。

 とはいえ。決して古畑くんを擁護するわけではないということを念頭に置いてほしいのですが、彼があんステに関わってから99%ずーーーっと炎上しっぱなしの状態で役を降りなかったのは、役者としての意地と舞台に立つうえであって損はない神経の図太さが為せた業だったなと純粋にすごいと思う(褒めてはいない)。
 正直何をやってもダメなところまで落ちてしまったから仕方ないんだけど、度々見かけた「颯馬は自撮りなんてしない」っていうコメントは言いがかりだったかな、と。キャラクターとしての範疇を越えない程度にみんなやってることであって、そこはまぁ別に。
 あと「MoMの席が埋まらなかったのは彼のせい!」っていうのも。彼の影響も勿論ある(実際「彼が出演するなら観劇しない」というフォロワーを少なくとも3人は見ている)なか、発表された際の都市・会場数、公演数ともにあんステ史上最大規模だったこと、新キャストばかりだったこと、あんステフェスからやらかしてばかりの運営の見通しの甘さもそれなりの原因じゃないかな。素人考えですが。

 新作のDR公演で翠役村川くん、紅郎役栁川くんと颯馬役古畑くんの降板が2日に分けて発表されました。
 村川くんは前向きな決断ということで、私は応援上映出演日(2018年10月3日)に行っていたことと、降板発表後のあんステフェスリリイベ(2019年4月13日)で本人の口から報告が聞けたことで心の整理がつけやすかったです。そう考えると、やっぱり応援上映会かリリイベで創役櫻井くんの話が聞けたらもう少し違ったかなぁと思ってしまいました。
 栁川くんの体調面での降板は残念。空手経験者だったし、そこを生かしたパフォーマンスがもっと見てみたかった。
 そんな栁川くんの降板と同列に扱うのは違う気がする古畑くんの降板。その役者が業界にいるのに役を降板することになるって「よっぽどのこと」がないとありえない。もちろん自身の決断や体調不良、他作品との兼ね合いだったり致し方ないこともある。ただ、古畑くんに関してはそれらのどれにも当てはまらず、本人の役者として、社会人としての自覚のなさが招いた結果に過ぎない。「なめんな」は論外だけど、その後の炎上をスルーして最後の最後まで問題を先送りし、早期対応に至らなかった危機管理能力の甘さが要因だろうし。
 …何はともあれ、このキャス変の発表をもってもやもやした気持ちから解放されるのかと思うと、本当にホッとしたという一言に尽きます。こんなごたごたもう二度とごめんです。

 

 

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 …というところで3年寝かしていたまとめでした。
 当時リアルタイムでやきもきしていた人にも、当時は一部情報しか知らなかった人にも、今回はじめてこの流れを知った人にも、あの時の苦い思いを知っていてほしいという気持ちがあり公開した次第です。

 最後まで読んでいただいた方、いらっしゃいましたらありがとうございました。
 ご時世的にもまだまだいろいろありますが、楽しくオタ活したいですね。